【もう諦めた?】シナリオコンクール用の脚本は1日で作れる
今回は諦めて次のコンクールに回す?
締め切り時間いっぱいまで、絶対あきらめないで!
なぜなら、シナリオコンクールはめちゃくちゃだと思った作品でも、意外と最終審査に残ったりするので絶対に仕上げたほうがいいです!
締め切りまでに仕上げられない人がよくある事例として
「面白いと思って書き始めたけど、尻すぼみになってしまって」
「展開がめちゃくちゃになってしまったけど、直す時間がない」
「もっと面白いドラマを思いついてしまった」
気持ちは分かりますが、どんな駄作でも仕上げることが重要です。
実際に私自身も、1度諦めたことがありますが、とてつもない失望感に襲われました。
そして、今まで挑戦したコンクールは全て前日に書き終えています。笑
(自分を追い込むために前日まで寝かせたりしてました)
煮詰まったときにどうすればいいのか?
連ドラのコンクールなら20字×20字(400字)で50枚以上という条件が多いと思います。そこで、簡単な解決方法が50シーン考えるということです。
シナリオを書いたことがある人なら、分かると思いますが、シナリオを1枚(400字)を書くのはそう大変じゃないです。それを50回繰り返す方法です。
具体的には主人公を中心に50個のシチュエーションを考えます。
❶たかしがコンビニに行って幸子と出会う
❷コンビニを出て不良に絡まれるが幸子が助けてくれる
❸手当をしてもらうために幸子の家へ行く
など、時系列でとにかく思いつくまま書きまくることです。
実はこれがプロットの役割を果たしています。
とにかく面白いかどうか、繋がってるかどうかとかを気にする前に50個のシーンを箇条書きで羅列していきます。後は、順番に脚本化していくということです。
ポイントは登場人物は増やし過ぎないこと!
ドラマが薄まる原因になるので、主人公を中心に4~5人で展開させたほうがいいです。できれば、主人公だけでシチュエーションが尽きてきたのであれば、ヒロインだけのシーンを追加していきましょう。
キャラクターが立っていれば成立する
「でも、そんなことしたらストーリーが変になりません?」
なるかもしれません。笑
ただ、前日まで仕上げれていない人はそんなこと言ってるレベルじゃないと思います。それにストーリーと関係ないことを書いたからといって、ドラマが面白くなくなるということはありません。
とにかく主人公のキャラクターに魅力があれば、どんなことをさせても面白いというのが私なりの見解です。
例えば、半沢直樹が自宅で食事をしているシーン。別になくてもストーリーには影響がありませんが、主人公が自宅で落ち込んでいる様子などは読者に感情移入させることもできます。
(もちろん、そんなことは現段階では考えなくてもいいですが、脚本は審査員が深読みしてくれることが結構あります)
まとめ
とにかく、50シーン考えてコンクールに間に合わせろ!
これが私なりの締め切り前日の対応策です。
もし、それが大賞を取って映像化するとしても、何度も書き直しするのでご心配なく。
【実際の現場ではプロットが書けないとヤバい!?】プロットを書くとき参考にしたい幻の本
プロットが書けないものに明日はない!
プロットとは、脚本でこれから起こることを書き記したもの!
シナリオコンクールでは、どんな素人でも脚本を書くことができるが、
プロの現場で新人脚本家に求められるものはプロット処理能力。
大御所脚本家が筆を入れる前のサポート業務的なことをイメージする方も
多いかもしれないが、実際は企画段階のプロットのほうがメインだ。
つまり、放送されるかも分からない企画のプロットを書くのが仕事である。
「えー、そんなのやりたくなーい」
そんなやつに仕事は来ない。
なぜなら、その企画が通って初めて1つや2つ
連ドラの中の脚本を担当させてもらえるからだ。
だから、たまに脚本家志望の子で
「俺、プロット書かずに直接書いちゃうんすよー」
みたいな人がいるが、いざプロの世界に入るとかなり苦労する。
そんな新人のシナリオはコンクールでもない限り読んでいられないからだ。
だから、プロットについては今のうちに勉強しておこう!
だが、ここで大きな問題が!?
脚本の指南書は数あれどプロットの指南書は少ない
どんな大きな本屋にもプロットの指南書は売っていないのだ(汗)
それもそのはず、プロットについてのマニアックな本が売れるわけがないので、
店頭に置かれている確率は極めて低い。
じゃあ、もうお手上げなのか…そんなことはない。
実はあまり知られていないが、プロットだけに特化した幻の本がある。
ゼロからの脚本術―10人の映画監督・脚本家のプロット論
本書には「現代の名作」を生み出している脚本家や監督10人が登場。代表作を例に、プロットの作り方、脚本の書き方、物語との向き合い方などについて語ります。脚本家志望者だけでなく、映画ファンやドラマファンも楽しめる、より深く映画(ドラマ)を知るための一冊。
日本を代表する脚本家、古沢良太さんなど凄い人たちが
書いた脚本がそのまま読める、良い意味でありえない書籍である。
本書の中にはプロットを書かないという方もいらっしゃるが、
脚本家を目指すべきものなら一度は目を通しておいて間違いないはずだ。